家族でスーパーに行ったときの事。
店内にて、うちの子供2人の方へウエストポーチに手を入れてゴソゴソしながら見ず知らずのじいさんが近づいてくる。もはや十中八九、中から刃物を出す雰囲気だった。
子供が刺される!と直感し、よしきた!とりあえず飛び蹴りだ!と思った次の瞬間、じいさんはウエストポーチからクワガタを取り出した。「ボクたち、こんなん いる?」だってさ。ええええ…
それはそれは可愛らしいコクワガタのオスメスペアだった。通り魔かと思われたじいさんは、実のところただの虫取り名人だったのだ。
うーーん、可愛い。
せっかくもらったのでその翌日、ホームセンターで土やらゼリーやらの飼育セットを一式 購入した。長生きさせたい。なんならうまくやって産卵させたい。
いやでも、じいさん、もうちょっと声の掛け方というか、ファーストコンタクトの方法を考えた方がイイと思うよ。俺も嫁も少なからずゾッとしましたよ。
ウエストポーチに手を入れてゴソゴソしながら無言で接近してくる赤の他人の怖さってお前ら知ってっか?めちゃくちゃドキドキするぜ?
本当に俺、もう少しで飛び蹴りする所だった。俺の飛び蹴りは殺人級なんだぞ?宮田戦の山本KID級だぞ。
あと、結果的にポーチから出てきたのはクワガタだったけどさ、そうだったとしても「けっこうです!」つって怒る人もいないとも言えんよ。そもそも虫が嫌いな人もいるしね。悲しい世の中、時代だとも言えますね。昔の日本には確かにあった何かが希薄になっている!とも言える。俺が子供の頃は、そんなじいさん近所にいっぱいいたわ。
じいさん、声かけたのがノーテンキなバカ家族でよかったな。 クワガタ、素のまんまで急に手渡されてめちゃくちゃ焦ったわ。元気いっぱいの昆虫をスーパーの店内で素のまんまで手渡す ってのはワイルドすぎると思うぞ。
大事に育てます。