TOMONISASAGU

自分と向き合った日記

腹ペコやねん

嫁さんとランチ。老舗っぽい洋食屋へ。

嫁は昔から知ってる店らしく「味は良いが 注文してから出てくるのが遅い」と言うが、

結論、遅いってレベルじゃなかった。

昼の軽めのランチセット2人前が注文してからテーブルに置かれるまで1時間かかった。初老の店主がひとりで切り盛りしているとはいえ 遅すぎる。

しかも、客は俺たち2人だけだ。

前もって 遅い と知っていた嫁ですらが、「新記録や」などと呟く始末。もし他に客がいたらと想像するだけでゾッとした。

途中、「厨房の中で倒れてんじゃねえか?」と不安になり、入り口にある火の鳥の単行本を取りに行くフリして厨房を覗いてみたが、なんかソースみたいなのをボウルで混ぜていた。

大丈夫、倒れてない。生存確認!

しかしまあ、中途半端に遅いと舌打ちの一つも出ちゃうが、ここまで遅いと、もはやアトラクションだし 不思議体験である。逆におもろい。

嫁とずっと笑いを堪えていた。遅すぎワロタw

 

しかし次第に俺も嫁も無口になってくる。

単に腹ペコなのもあるし、さらに店にはBGMもなく、テレビもついていない。辺りは田舎だし

基本、無音なのである。(厨房から音もあまり聞こえてこないし)

…気が狂いそうだった。

 

そろそろ寝ようかなと思った次の瞬間、やっと出てきたランチ。うわぁ!出てきたぁ!と思ったね。ビックリさせんなよ。

とりあえずは店主の「遅くなってすみません」という一言にホッとしました。

その一言が無かったらたぶん「お前 足に鉄球つけて作業してたんけ?」くらいのイヤミは言ってしまってたかも。

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でまあ、食べた感想ですが、めちゃくちゃ美味かったです。

うわ〜!なるほどー!

たしかに時間はかかりすぎだが、こだわってる!と否が応でも気づいた。凡百の店にはないオリジナリティがある。

でも けして気取ってはいない、優しくもあり、懐かしい感じもする、それでいて初夏の春風に舞う落ち葉のような優美なそんな良い感じのアレがアレ。

いや、でもホントに美味かったです。グッジョブ。

次 来る時は小説とかダビスタとか持って行くわ。