またカレーを作った。生きてる限りカレーを作り続けようと思う。
今回は、好物のオクラ、レンコン、マッシュルーム、玉ねぎを入れすぎなぐらい入れた。
さらに豚や牛の代わりに手羽先を入れてみた。手羽先は地球で一番美味いものだし、あと かなり良いダシが出ると思ったので。
さらに、すりおろした生姜、ローリエ、マンゴーチャツネなどを入れた。
過去最大にこだわった。これは期待できる。
そして今回は圧力鍋を使った。
嫁さんが「圧力鍋を使うと短い時間で出来上がるよ!」とか言うから。
しかし、これが間違いだった。
圧力鍋で煮込んだら手羽先の肉の部分が全部 溶けた。
鍋底から次々に骨が発見されて、震えるほど怖かった。
「捜査員らが家宅捜査をした結果、鍋底から行方不明となっていた手羽先さんの骨を発見しました」
…そんな感じだった。死体遺棄という単語が脳裏をよぎった。
そして、出来上がったカレーは例によって大した個性もなく、予想の範疇内の面白くない味だった(レンコンの食感だけは良かったが)。
「本格的なカレーを目指すなら、市販のルーを使ってる時点で無理だよ。スパイスから作らないと」
と、圧力鍋なんかを俺に薦めたバカ女が何かそんなことを言っていたが、でも確かにそうだとも思った。