俺は髪は自分で切る。
あれは忘れもしない、中学2年の夏か秋だったか忘れたけど、爪切りで足の爪を切っていた時に「なぜ爪は自分で切るのに、髪は人に金まで払って切ってもらわにゃならんのだ!」と悟った。
次の瞬間、服を脱ぎ捨てて風呂場に行き、文房具ハサミで髪をバシバシ切ったのだが、登校拒否の理由としては十分すぎる大爆笑の髪型になってしまい、全裸で笑い泣いたのは良い思い出。
翌日、決死隊のような気持ちで登校したのだが、クラスのまあまあ可愛い女子に「アタマ おかしいんじゃないの?」と言われた。なるほど、すべてが集約された言葉だなと思った。
しかし、俺はそれからもセルフカットを独学し、挑戦し、失敗し、その度に「知らない街に引っ越したいなあ」とか、シンプルに「死にたいなあ」なんて言って泣いた。
散髪の失敗って、とにかく真っ先に学校に行きたくない!という思いに支配される。それは皆さんにも少なからず経験あると思う。思春期ってしんどい。 俺なんて失敗を重ねた末に、とうとう義務教育制度に異論を唱えるまでに至った。まあ 美容室に行けよってハナシなんすけど。
んで2020年、現在。
諦めずに独学と挑戦を続けた結果、青春時代こそ棒に振ったけど、プロに淡いお墨付きをいただけるほどに上手くなった俺がいる。自分のアタマは言わずもがな、子供2人も俺が切ったげる。概ね好評。
まあ、そんな高等なことはできなくて、バリエーションも少なく、いつも同じようなヘアスタイルになってしまうという弱点はあれど、散髪代を永遠に節約できるという利点はあるわな。
嫁なんて本気の時(?)は美容室で 15000円ぐらいかけるらしいけど、15000円もありゃ普通はミニ四駆のコース買うよなw