TOMONISASAGU

自分と向き合った日記

岬の兄妹 とか

相変わらず映画を見たり、本を読んだり、レコード聴いたり。別に自粛しているわけではないが。

 

『岬の兄妹』という映画を見た。以下、軽いネタバレと浅い感想文。

前から気になっててレンタルで探してたんだけどプライムビデオで無料になっていた。「知的障害者の妹に売春させて生活しようとする片足に障害のある兄の話」ってヘヴィな話。別にタブーに切り込むような作品が好きなわけじゃないけど、それくらいの触れ込みがないと食指も動かない今日この頃(俺、退屈な映画みてると3秒で寝ちゃうから)。ちなみに、監督も出演者も知らない人ばかりだった。

しかし久々にガツンと来た。とても良かった。描写、演出も割と手加減ない感じで、軽い気持ちで人に勧めらんないけど、他人の感想が気になって結構いろんなレビューサイトを巡ってしまった。

でまあ、やはり「生活保護とか障害者手当なんで受けないの」というツッコミは多い。たしかに俺もちょっと思った、けど、あの兄はなんか、そういうの申請しなさそうな気はするわな。バカが追い込まれてバカを積み重ねてゆく、その姿が悲しかった。でもバカだけでは片付かない、兄の人間臭さがリアルだった。あんなやつ現実にいねーよ、じゃない。ああいう人はいる。

あと、なんか名場面として悪ガキどもをアレで撃退するシーンが挙げられてるけど、俺はそれより兄の中学生に対しての人生の先輩ぶった謎の態度だとか、足が治ってはしゃぐ夢を見るシーンがすげー笑えたな。…そうなんだよ、この映画わりと笑えちゃうんだよな。ロードムービー的な美しさもあるし。ただ悲しいだけの映画ではない。

あと、やはり特筆すべきは自閉症で知的障害のある妹を演じた女優さんの演技。特にラストシーンのあの表情は、凄い。

社会の暗部を描いた、近年稀に見る本当にヘヴィなタブーだらけの内容ではあるが、なんかもう一回見たい映画でもある。おすすめ。

ちなみに、300万円の自主制作だそうな。

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「バカは不幸が好き」とか「弱い者たちがさらに弱い者を叩く」的なことを甲本ヒロトが歌って、少年時代の我々はそれ聴いてちょっと人間ってモンを知ったような気になったりして。

まあ、さすがに最近はブルーハーツなんて聴かないけど、思春期に覚えたそれらの歌詞は今も心のどっかに残ってて …って感じだったけど

最近、ヒロトが歌詞なんて重要ではない…的な事をテレビで喋ってて、お前がそれ言うか!って気持ちになった。やられたぜ。

少年の頃に聴いてた音楽で、ちゃんと分かる言葉を分かる様に歌ってたのはブルーハーツ(や、ハイロウズ)だけだったかも。たとえばボウイとかも好きだったけど氷室京介が何言ってんのかさっぱり分かんなかったもんな。

 

泣き顔でスマイルすりきれてシャイン踊るならレイン ピントはずれの わがままジュリエット 笑いかけた恋が 邪魔になれば傷つくだけの 夢が転がるネ

アンニュイLAST NIGHTおざなりなPLAY漂うだけ
さびついた夜のオブジェに抱かれて愛も夢もSO EASYから回りで何一つ残ってないけど

 

今でもさっぱり分かんないな。

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ラわーん。またディスクユニオンで注文してもーた。LP5枚で5500円。(本当はダビスタ買おうと思ってた金なのにな。)どーせヒマになるであろう飛び石連休のあたりで着弾してくれるとありがたい。